【前編】中華BL沼にハマっているあっくんに中華BLの魅力についてとことんインタビュー!
2022.07.01
中華BLにハマったきっかけから、おすすめの作品についても紹介してもらいました!!
自己紹介

あっくん
中華BL読了作品多数。中国語を原文で読める中華BLの伝道師的存在。Twitterアカウントは @akkunakkunn11 中華BLのことならなんでもどうぞ!

ゆうちゃん
日販アイ・ピー・エスの社員。本が好き。BLも読むが中華BLは超初心者。『魔道祖師』の日本語版(フロンティアワークス)を読了したばかりの新参者。
あっくんに中華BLの魅力やおすすめの作品についてインタビューをしました!今回を前編とし、全2回にわたってインタビューの内容をご紹介していきます。第1回目の今回は、なぜあっくんが中華BLにハマったのかなどを中心にお伝えしていきたいと思います。

ではまずはじめに、今日中華BLの魅力について思いっきり語っていただこうかなと思ってるんですけど、その前にどうして中華BLにハマったのかとか、中華BLとの出会いとか、自己紹介を簡単にしていただけたらと思います。

はい、あっくんと申します。中華BLとの出会いは大体2年ぐらい前に、たまたまみた『陳情令』をきっかけにもうどっぷり沼に入りました。そこからもう帰ってきていないです。沼底です。

(笑)沼底ですか。

はい、帰らせてくれないですね。次から次に行くので、沼から這い上がれる気がしないですね。

『陳情令』ってあれですよね。確か『魔道祖師』の実写ドラマですよね。そこからもうずーっと?

ずっとです。

(笑)もとからBLは好きだったんですか?

はい、もともとBLが好きで、日本のBLとかあとはアメリカのMMとかも、そういう小説を結構読んでいて、中国は範囲外でした。今はもうあの時の自分をぶん殴りたいです(笑)。いざ中華BLを読んだら「ああ、これはだめだ。これはやばい」「この沼は心地いいぞ」とぐさっとささって(笑)そこからずぶずぶです。ありがとうございます。

抜け出せない(笑)完全に沼ってやつですね。もともとBLが好きってことは好きだったBLのジャンルと中華BLが被る要素があって、中華BLに沼った感じですか?どういったBLが好きでしたか?

いや、もうBLは全部、読んでいたんですけど、ただ、一番はばちっとハマったのは年上受けです。年上がすごく好きで、年下のちょっとワンコっぽい子の攻めが好きなので、「年下×年上」をたくさん読んでいました。

年上受け!おー、いいですねえ。中華BLも結構年の差のカップリングが多いように感じますが、あっくんと同じように、今、日本のBLファンの方で、「年下×年上」がささる人は中華BLもはまりやすい傾向だったりしますか?

はまってほしい!(笑)みんな(中華BL沼に)こいよって感じです。
「こいよ、中華BL沼に」byあっくん(笑)

中華BLって一口に言ってもほんといろんな要素があって。○○が好きだからハマるのもそうなんですが、読んでいく中で、「あれ?これありなんじゃないか?」みたいな新しい沼要素をどんどん発見して、切り拓いていただけると思います。だから「こいよ、中華BL沼に」(笑)

わー、なんか今日の対談がより楽しみになってきました。いろいろと教えてください。今日はよろしくお願いします。

沼に沈めますね。よろしくお願いします(笑)

私の方も簡単に自己紹介すると、本が好きでBLも普通に読むんですけど、中華BLは全然詳しくなくて、『魔道祖師』の日本語版は最後まで読みました。

おー、どうでした?

いやもう、めちゃくちゃ面白かったです。BL作品はストーリーのテンポが少し速めのイメージがあったんですけど、『魔道祖師』はストーリーがすごく緻密で、「あれ、これミステリー読んでるんだっけ?」ってなるぐらい。2人が全然くっつかない(笑)本もすごく分厚くて、BLとしてだけでなく、物語としてすごく面白く読めました。

おー、たぶん今のが結構、中華BLの魅力でもあるんですけど、やっぱり話が比較的長めなんです。でもそれはハードルじゃないんですよ。

その長さがいいんですよね。

そうなんです。2人がいつくっつくのか、2人が(試練を)乗り越えていくその山と谷を、一緒に乗り越えて、ついにくっついたその時が、もう最高の幸せを味わえます。山頂(笑)

わかります。最初これ読み切れるのかなって不安もあったんですけど、読み始めたら「いや、つぎの本(巻)買いに行こう」ってなって。ネットで注文して届く時間も惜しくて本屋に買いに行きました(笑)

個人的に山あり谷ありのストーリーが好きなんですけど、ハマったきっかけとなった『陳情令』だと、主人公の魏無羨がスタートから死んでるんです(笑)。死んでる状態から物語がはじまるので、もう最初から谷底じゃないですか?

いやほんとに。死んでる状態からはじまるってこともBLじゃあまりないですよね。(笑)「死」って起承転結の転ぐらいのイメージ(笑)

そうそう、結構中華BLの特徴かなとも思うんですけど、なんか普通に主人公が亡くなったりとか、それが転生したりとか、何世代にもわたる生まれ変わりを経て…みたいなのがあるんですよね。もう山あり谷ありですよ。感情がジェットコースターなる(笑)それが中華BLにハマった理由の一つですね。

あとあと、『魔道祖師』で言うと、主人公魏無羨がもう私のドツボ。強くて美しくてちょっと惨めなんですよ。

あ、わかります。

そう、あの中華BLの定理ってわけじゃないんですけど、よく言われているので、「美(メイ)、強(チャン)、惨(ツァン)」って言うのがあるんです。個人的にこれが好きなんですけど、意味は美しくて、逞しいけど、ちょっと可哀想。この3大要素が魏嬰(魏無羨)にガチっとハマったので、もうこれは…沼るしかなかったですね。

だって最初から死んでますもんね。美しくて強いのはこう読んでてあとからわかるんですけど、スタートから亡くなってたら「惨(ツァン)」はもう完全にそうですね。

ちょっと可哀想な物語の始まり方だったし、純粋に容姿が綺麗っていうのがもうささりまくって。ついでに言うと、実は『陳情令』にハマったのって本当に偶々で、ジムでバイクを漕いでたときなんですよ。

(笑)

バイク漕いでてやることないなーって思ってたまたま見たら、『陳情令』って面白そうだなからとなり、朝に何話かみて、さっきの「美強惨」でもう持って行かれてしまい、いや…これは…ちょっと原作買った方がいいなと。午後原作買いに行きました。

午後すぐに(笑)行動力!

もうこれは…やばいと。その日徹夜する勢いで。

たまたま映像からっていうのが少し運命的な出会いですね。そういえば、結構日本の中華Blファンの方とお話していても、ドラマとかアニメとか映像から入る方が多いような気がします!

はい(笑)『陳情令』もドラマですし、アニメとかから知ってって感じですね。 やっぱり映像だとわかりやすいですし、日本語字幕がついてるので、ストーリーがすらすらーって入ってきやすい。軽い気持ちで映像作品から見てみようかなと思っていただければ。それで沼ってもらえれば(笑)「こいよ、中華BL沼に」(笑)

そうですね。映像である程度ストーリーとか登場人物を把握しておけば、本とかコミックもある程度分かってる状態で読みやすいかも。

うんうん、あとは結構映像化にあたって削られてしまう部分はあるので、そこを知れます。「え、ここって、こういう流れだったの?」みたいな発見があります。

ここまで私の『魔道祖師』の話をしてきたんですけど、(中華BL作品たくさんあって、弊社でもいろいろな作品を輸入していますが) 他にも中華BLでこの作品はとか、印象に残っている作品とかありますか?ちなみに弊社が輸入したものだと、『千秋』、『海棠微雨共帰途』『天官賜福』があります。あと、『撒野』や『成化十四年』もですね。
第2回目となる次回は「おすすめの作品」や「見どころ」について、あっくんのエピソードを交えながらご紹介します。お楽しみに!