Our Business フライボーイ2──ブラック・ミュージック文化論集

   
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タイトル フライボーイ2──ブラック・ミュージック文化論集
著者名 グレッグ・テイト(著)山本昭宏、ほか(訳)
ISBN 9784910511467
発行元 Pヴァイン
価格 3,980円(税込)
発売日 2023.05.30
特記事項 本邦初訳となる 「ヒップホップ・ジャーナリズムのゴッドファーザー」 と呼ばれた黒人批評家による博覧強記の代表作!

本邦初訳となる
「ヒップホップ・ジャーナリズムのゴッドファーザー」
と呼ばれた黒人批評家による博覧強記の代表作!

ジョージ・クリントンの “メタなバカさ” が
アミリ・バラカの “変わっていく同じもの” へと放り込まれ
フリー・ジャズもマイケル・ジャクソンもギャングスタ・ラップもジェイムズ・ブラウンもトニ・モリスンも、すべては同一線上で語られる

著者紹介:押野素子

目次

イントロダクション――欲望、あらゆる物事(ブラック)

第一部 黒人男性の展示会

追悼:アミリ・バラカ/ウェイン・ショーター/ジミ・ヘンドリックス/ジョン・コルトレーン/釣りに行く――レスター・ボウイを偲んで/ザ・ブラック・アーティスツ・グループ/ブッチ・モリス/チャールズ・エドワード・アンダーソン・ベリーと私たちの未来史/独学の砂男、ロニー・ホーリー/マリオン・ブラウンとジンジ・ブラウン/塵埃のダークな天使――デイヴィッド・ハモンズとストリートの超絶主義/ビル・T・ジョーンズ――舞踏における戦闘的振り付け/ゲイリー・シモンズ――コンセプトの爆撃者/ヴィジョンの持続性――ストーリーボード・P/アイス・キューブ/ウィントン・マルサリス――ジャズの改革者/ソーントン・ダイアル――自由、ブラック、そして世界の暗闇を照らすこと/ケヒンデ・ワイリー――黒人の男らしさをめぐって/ラメルジー――地下鉄のグラフィティ、そして偶像破壊のサムライ/リチャード・プライヤー――プライヤー健在/追悼:リチャード・プライヤー/追悼:ギル・スコット=ヘロン/鏡のなかの男――追悼:マイケル・ジャクソン/マイルス・デイヴィス

第二部 笑う彼女は意地悪だけど、魅力的

ボーン・トゥ・ダイク――笑うシスターへの我が愛、意地悪そうでクィアで印象的なシスター再び/ジョニ・ミッチェル――ブラック&ブロンド/アジーリア・バンクス――『ファンタシー』/シャーデー――ブラック・マジック・ウーマン/もしジェイムズ・ブラウンがフェミニストだったら/イタバリ・ニジェリ著『最後の農園』について/カラ・ウォーカーについて話そう/空間、時間、芸術の境界線にいる女性たち――カンディダ・ロメロ『リトル・ガールズ』をめぐる考察/アート界のホープ、エレン・ギャラガー/黒と抽象の詩人に贈る/“ギクユ神話と宇宙から来た有色のライオット・ガールの戦い”――ワンゲチ・ムトゥ特集/象形文字のゾンビ・パレードに参加しよう――デボラ・グラント/第二幕のビョーク/キュレーター、セルマ・ゴールデンの挑戦

第三部 やあ暗闇、私の懐かしいミーム

ウォール街占拠に黒人女性が少なかった理由トップ10+4/ヒップホップとは何か? ドリーム・ハンプトン、対話的インスピレーション、そしてミシェル・ンデゲオチェロがミシェル・ンデゲオチェロであるために/諜報データ――ボブ・ディラン『ラヴ・アンド・セフト』/三〇歳になったヒップホップ/愛とクランク――アウトキャスト『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』/白い自由――エミネム/ウー・ダニット――ウータン・クラン『ウータン フォーエヴァー』/アンロック・ザ・トゥルースvsジョン・ケージ

第四部 スクリーニングス

スパイク・リー『バンブーズルド』/『ザ・マック』的なるもの――ブラックスプロイテーション映画の語法/セックスとニグロシティー――ジョン・シングルトン監督の映画『サウスセントラルLA』/白塗りのリンカーン――スーザン・ロリ・パークス作『トップドッグ/アンダードッグ』におけるジェフリー・ライトとドン・チードル/ドキュメンタリー『ブラックパワー・ミックステープ』(二〇一一)――ふたたび語られる闘争の時代

第五部 人種、性、政治トリック、文芸

巨匠、クラレンス・メイジャー/大西洋の音――キャリル・フィリップス著『アトランティック・サウンド』/アポカリプス・ナウ――パトリシア・ヒル・コリンズ著『ブラック・セクシャル・ポリティクス』、トーマス・シェヴォリー著『ノートリアスHIV』、ジェイコブ・レヴェンソン著『秘密の伝染病』/血と橋――一九九九年、ニューヨーク市警とジュリアーニの抗議運動/“ニガ” チュード/脅威の三人――ジェリー・ガフィオ・ワッツ著『アミリ・バラカ』、ヘイゼル・ローリー著『リチャード・ライト』、デヴィッド・メイシー著『フランツ・ファノン』/底辺のえさ箱――桐野夏生著『アウト』/高台を登る――マリーズ・コンデ著『風の巻く丘』/雑種惑星の憂鬱――ゼイディー・スミス著『ホワイト・ティース』/スキン・トレードの冒険――リサ・ティースリー著『グロー・イン・ザ・ダーク』/ジェネレーション・ヘックス――ジェフリー・レナード・アレン著『背中の下のレイル(Rails under My Back)』/地下に潜る――ゲイル・ジョーンズ著『モスキート』/審判の日――トニ・モリソン著『ラヴ』とエドワード・P・ジョーンズ著『地図になかった世界』について/ブラック・モダニティと笑い、あるいは “N*g*a” はいかにしてジョークを手に入れたか?/カラハリのけんけん遊び、あるいは二〇巻におよぶアフロ・セントリックなフューチャリストのマニフェストのためのノート

『フライボーイ2』日本語刊行に寄せて 押野素子

索引

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